今日は岐阜の鵜飼最終日だったみたいです。後数日遅ければ夫にも鵜飼を見せてあげられたのに本当に残念。
岐阜ってどちらかと言うと(どちらかと言わなくても)マイナーな県です。そう言えば茨城県は魅力度ランキングで今年も最下位に落ち着いた(?)らしいですが、岐阜も似たようなもん。
けっこう飛騨地方だと小京都の高山があったり、世界遺産にもなっている白川郷があったり徹夜踊りで有名な郡上があったりと、全国的にそれなりに知られている場所があるのですが、美濃地方になるとさっぱりで、岐阜生まれの岐阜育ちの私としても、岐阜って何があるの?と聞かれても毎回困ってしまうんです。
そんな中で、あえて言うとしたら鵜飼になるのでしょうか。
金華山の山頂に岐阜城がそびえ立ち、その眼下に流れる長良川、そこに火を灯した鵜飼舟という風景は何とも情緒豊かで私は大好きです。
鵜飼のシーズン中は毎日始まりの合図として花火があがります。
今日は最終日ということもあって、いつもより長く何発もあがっていました。我が家のベランダからキレイに見えました。
電線がちょっと、いや、かなり邪魔。
そう言えば、知っていましたか?岐阜の鵜飼の鵜は茨城から輸入(って言わないか)されていることを。私は茨城に行くまで全く知りませんでした。
鵜飼いに使われるウはウミウであり、和歌山県有田市と島根県益田市を除く全国11か所すべての鵜飼は、茨城県日立市(旧十王町)の伊師浜海岸で捕獲されたウミウを使用している。
なんと、岐阜だけじゃなくて、全国で茨城の鵜が使われているんですね!茨城って地味に多方面で活躍しているのに、なぜか知られていないことだらけ。
それにしても、鵜飼の鵜が野生の鵜だったことにも驚きです。繁殖が難しいのでしょうか。野生の鵜を訓練して漁ができるようにするんだから鵜匠さんってすごい。どんな訓練するんだろう。もちろん今は実際の漁をするための鵜飼ではなく、観光目的だとは思うのですが、この伝統は受け継いでいってほしいですね。
最後に、ふるさと自慢ではないですが、岐阜の鵜飼が他地域の鵜飼とはちょっと違い特別なんだよーという豆知識を。
長良川の鵜匠の正式な名称は宮内庁式部職鵜匠、日本で唯一この肩書きを与えられてます。彼らは、御料鵜飼で皇族が食される鮎を獲って納めるという特殊な職務を担っているのです。 その技は、長良川鵜飼(岐阜市)6人、小瀬鵜飼(3人)の鵜匠から、代々世襲で親から子へと受け継がれています。
そうです、岐阜の鵜飼は日本で唯一皇室御用の鵜飼で、岐阜の鵜匠さんは世襲制のため、鵜匠になりたい!と思っても弟子入りはできないんですよー。岐阜県以外では可能みたいですけどね。
と、ちょこっと岐阜自慢をしましたが、茨城も岐阜もアピール下手なのは同じ。この似たような二つの県の活躍をひっそりと応援したいと思います。