今の時代は、出産後は育休を取得して1年後ぐらいに保育園に入れるお母さんが多いと思います。
でも、
育休を取らないで生後2ヶ月で保育園に入れる(入れなければいけない)お母さんもいます。
自営業で育休なんて取れる状況ではなかったり、
1歳での入園は競争率が高すぎて無理など理由は様々です。
いくら仕方ないとは言え、
心の中では、かわいそうかな?かわいそうだよね?ごめん!我が子よ!と葛藤します。
自分でもそう思っているのに、
周りから、もう保育園?かわいそうに…と言われたら泣きそうです。
2018年2月に産まれた我が子も生後2ヶ月で保育園に入れました。
現在、早いもので7ヶ月。
5ヶ月間通ってるわけですが、
感想は、入れて良かった!!
(現在は無事に1歳を迎えました!!)
生後2ヶ月での入園は全然かわいそうではない(と私は思う)理由を解説しますね。
ちなみに、3歳離れた上の子のときは、
そんな小さいうちから保育園に入れるなんてかわいそうー!
私は3歳まで自分で育てるぞ!!と思っていました。
実際は、2歳半から待機児童になり、週3日一時保育を利用しつつ、空きを待ち、
3歳になる直前に入園しました。
だから、どちらの気持ちも分かります。
3歳近くまで育てて入園させた経験と、
生後2ヶ月で預けた経験から感じたメリットデメリットをお伝えします。
保育園で初めて製作したこいのぼりを持たせたら顔が隠れてしまった(笑)
保育園に入れるのは最短で生後2ヶ月?
そもそも何で生後すぐとか生後1ヶ月とかではなく、2ヶ月なのか。
よく産休明けて育休を取らないで・・・という話も聞きますが、
産休とは何なのかも説明しますね。
労働基準法で産前産後休暇というものが認められていて、一般的にはこれを『産休』と呼んでいます。
産後においては、使用者は、産後8週間を経過しない女性を、就業させることができない。ただし、産後6週間を経過した女性が請求した場合において、その者について医師が支障がないと認めた業務に就かせることは、差し支えない(第65条2項)。
基本的には産後8週間(56日間)は働いちゃダメよ。というものなので、
保育園もそれに合わせて生後57日から入園可にしているところがほとんどです。
だから、子どもを保育園で預けられるのは最短で生後2ヶ月~なんですね。
私が住んでいる水戸市でも、生後2ヶ月~となっています。
生後2ヶ月で保育園に入れるメリット
①人見知りしない
赤ちゃんが人見知りをするようになるのは、個人差もありますが、大体6~7ヶ月頃からだと言われています。
人見知りが始まると、ママやパパなど慣れた人以外に抱っこされるとそれはそれは大号泣です。
そうなると、預ける側も余計に心が張り裂けそうな思いで預けなければいけません。
でも、生後2ヶ月だと、まだあまり分かっていないので、
ママと別れても、知らない先生に抱っこされても、へっちゃら。
よく分からないまま預けられて、よく分からないまま帰ってきます(笑)
私は1人目を2歳目前で保育園に入れたのですが、泣かずにバイバイできるようになるまでに1年近くかかりました。
この苦労をいまだに忘れられないので、あっけない朝のお別れにはとても助けられています。
やっぱりその後泣き止むと分かっていても別れ際に泣かれるのは辛いです。
じゃぁ、人見知りが始まる生後6ヶ月ごろになるとどうなるかというと、
もう先生たちにも慣れているので、大丈夫です。
(よく知らない先生だと泣かれることもありますが、それもまたかわいい。)
1歳になって振り返ると、
実際、知らない場所やよく知らない人を見ると泣くようになった息子も
保育園に預けるとき泣いたことはほんの2,3回。いずれも寝不足で眠い時でした。
預けるとき何のストレスもなく預けられるのは本当に助かります。
②自分の時間が早くから持てる
これ、育児中のママにとってはけっこう大きいメリットだと思います。
子どもはかわいい。
でも24時間ずっと一緒。今日一日誰とも会話してない・・・。という状況は精神衛生上良くないですよね。
その点、2ヶ月で預けると、仕事はもちろん大変ですがお昼休みやお迎えに行く前に1人でちょっとしたお買い物をしたりカフェでお茶をすることもできます。
これは、かなりリフレッシュになります。
そして、お迎えに行った後の子どものかわいいことかわいいこと!!
子どもを存分にかわいがれるかどうかは、自分の体と心の健康状態に拠る部分が大きいと言っても過言ではありません。
③保育園ではアイドル
うちの園は割とマンモス園で、0歳児のクラスでも20人以上います。
それでも2ヶ月の赤ちゃんはそうそう入ってきません。
そうすると、もう先生たちの間ではアイドルです。
毎日、連絡帳で先生とやり取りをするのですが、
『今日もかわいいお顔に癒されました(*^-^*)』のオンパレード。
0歳児担当ではない先生からも、
会うと『けいちゃーん(ハート)』と呼ばれるうちの息子。
大人気です。
こんなに多くの大人から毎日毎日可愛がられるなんて、幸せじゃないはずがない。
そして、何と言っても、母親の私のメンタルが違います。
こんな小さな時から預けてごめんなさい。
じゃなくて、
先生たちに今日も癒しを届けてあげなきゃ!
になるんですよ!
これ、まじで!
母は強しと言いますが、ここまで図々しくなれたら本物(笑)
完全に私は癒しお届け人と化しています。
この笑顔に大人も時には子どもでさえ癒されるのです。
生後2ヶ月で保育園に入れるデメリット
メリットもあればもちろんデメリットもあります。
入園して4ヶ月が経った現時点で私が感じているデメリットを挙げますね。
①初めての○○を見られない可能性
初めて寝返りしました!とか初めて座りました!とか、
初めての〇〇は、やっぱり親である私が確認したい、と思うのが親のサガですよね。
園によっては、例え園で初めての〇〇に遭遇したとしても、
親御さんにはそれを伝えないという園もあるみたいです。
うちの園はどうだったかと言うと、普通に報告されました(笑)
これ1人目だったらけっこうショックかも。
2人目ともなると割とどうでも良かったので、私は全く気になりませんでしたが、
気になる人は、事前に、『教えないでください!』と先生に伝えておくといいかも。
②長引く風邪
風邪を始めとした様々な病気は、たぶん低月齢で預ける親御さんなら誰しもが心配することだと思います。
うちも初めて8度超えの熱を出したのが3ヶ月の頃でした。
(ちなみに上の子の初めての発熱は8ヶ月ごろ。)
離乳食はおろかミルク以外口にしてなかったのに、薬を飲ませなければいけなかったので、
かわいそうというよりは、えっ、いいのかな。。。と戸惑いの方が大きかったです。
でも、熱は一晩で引いて、保育園も1日休んだだけで済みました。
と言っても、やっぱり一度引いた風邪は長引きました。
鼻水がいつまで経っても出続けたりとか。
でも、これはもう諦めの境地です。
保育園に行ってなかったとしても、上の子がいれば病気をうつされるのは下の子の宿命。
そう思って割り切るしかないですね。
でも、入園してから現在までの4ヶ月間で保育園を風邪で休んだのは2回ぐらいに済んでいます。
風邪をそこまで引かずに済んでいる理由を私なりに考えてみました。
- 病後児保育を利用した
- 預けたのが5月だった
この2点が大きかったと思います。
≪病後児保育》
病気やけがの回復期にあって、集団保育が困難な児童に対し、保育所・医療機関等に付設された専用スペース等で行われる保育および看護ケアのこと。
病気やけがの回復期とありますが、どこからが回復期なのか曖昧ですよね。
これは病後児保育を行っている施設によると思いますが、
病院を受診していて、病名など診断がついていれば病後児保育に預けられるところもあります。
そこでは、看護師が常時対応してくれるため、急変時にも安心です。
この病後児保育があるおかげで、完全に治るまでは他の園児と同じ空間にいないため、他の園児に病気をうつさずに済みます。
(つまり、他の子が病気の時に病後児保育に行っててもらえれば、その子からうつされることも避けられる。)
あと、本人もしっちゃかめっちゃか騒がしい空間ではなく静かなところで安静に過ごせるので、より早い回復が望めるんじゃないかなと思います。
これから預ける予定の人は、病後児保育をやっている施設を探しておくと、いざという時に慌てずに済みます。
そこの施設に通わせてなくても使えるので、要チェックです。(水戸市の場合)
≪預け始める季節≫
もし入園するのが10月~3月のインフルエンザなどの感染症が大流行している季節だったら、ちょっと入園自体遅らせていたかもしれません。
それぐらい預け始める季節というのは重要です。
うちの場合は、5月だったので、インフルエンザも落ち着いていたし、他の目立った病気も流行っていはいない季節だったので、今のところ大きな感染症にはかかっていません。
ただ、これはたまたま息子が2月に産まれて、最短で入れるのが5月だったから良かったわけで、同じようにしようと思ったら、妊娠のタイミングまで考えなければいけなくなってしまいます。
でも、それはさすがにナンセンス。
- どうしても産休明けの2ヶ月で預けなければいけない
- そのタイミングが冬である
という場合には、
- 不要の外出は避ける、
- 他年齢の園児と触れ合わように帰りはささっと帰る、
- 打てる予防接種は最速で打つ
などできうる限りの対策をして、あとはその子の免疫力に任せるしかないでしょう。
③完母だとはじめは大変
同じく2ヶ月で預けた先輩ママさんが数人いるのですが、
その中には、もう2ヶ月で預けることは決めていたから最初から完全ミルクにしていた
というお母さんもいます。
私もそうしようかと思いましたが、母乳をあげたいという私の欲求とミルクの準備及び片付けがめんどくさいという私のズボラ癖が災いして、
入園まで結局ミルクをほとんどあげることなく過ごしてしまいました。
≪母体側の問題≫
何と言っても預けている間は母乳は溜まる一方なので、ガッチガチに張ってかなり痛いです。
そして、母乳パッドなどをしないと服が大惨事になります。
最悪乳腺炎にもなりかねないので、あまりにも張って痛い場合は、
トイレなどで圧抜き程度に母乳を捨てるといいと思います。
私もそうしていました。
でも、母乳って不思議なもので、授乳のタイミングを学習するみたいで、
数週間もすれば、日中は全然張らなくなります。
なので、うちは、保育園に預けている間はミルク、迎えに行った夕方から朝までは完全母乳でやっています。
母乳の分泌量が減っちゃって最悪出なくなったらどうしようかと心配しましたが、
杞憂に終わりました。
なので、母乳パッドだけ用意しておけばこの問題は解決されると思います。
日中の母乳の分泌は数週間で落ち着くので、入園直前もしくは入園後に買うほどではないけれど、搾乳機があればさらに快適です。
もし買うならピジョンの電動タイプがおすすめ。ピジョンの哺乳瓶に直接絞れるし電動はやっぱり楽!
≪子ども側の問題≫
子ども側の一番の問題は哺乳瓶拒否です。
今までお母さんのおっぱいからしか飲んでいないと、哺乳瓶で飲んでくれない問題が発生することがあります。(俗にいう乳頭混乱)
実際、うちの園にもそういう子がいて、先生はスプーンで少しずつあげているそうです。
そうなると、先生の負担はさることながら、子どももゴクゴクたくさん飲めないからかわいそうですよね。
幸い、うちの子は、どんな哺乳瓶だろうと問題なくミルクを飲み、
家に帰ったらおっぱいから母乳を飲むという、何のこだわりも持たない男(笑)だったので、
そのような問題は起きませんでした。
でも、これは、その子次第、運次第というところが大きいので、
早めに預けると決まっていたら、やっぱり哺乳瓶の練習はさせといた方が無難だと思います。
まとめ
ということで、2ヶ月で保育園に預けるメリットデメリットをあげました。
デメリットは対処すればそこまで大きなデメリットではないし、私にとってはメリットの方が大きかったので、かわいそうと思ったことは一度もないです。
そして、もし、早く預けることに罪悪感を持っているなら、そんな必要ないよ!とそっと背中を押してあげたい。
先生たちや送迎で会うたくさんの大人たちみんなからカワイイと言われ、
寝返りができたとあれば、みんなでその成長を喜ぶ、
その環境に身を置いている我が子を見ていると、
外野のうるさい声も跳ね返せるようになります。
大丈夫、あなたの子どもはあなたが思っているよりもたくましい!
おまけ:保育園入れる入れないは他人が口出ししちゃいけないよ
と散々早めの保育園入園を絶賛していた私ですが、
1人目の時は、早く保育園に入れるなんてかわいそう!!と私自身が思っていて、
延ばしに延ばして2歳近くまで自宅で育てたので、
子どもとずっと一緒にいたいと思う気持ちはとてもよく分かります。
と言うよりも、ぶっちゃけ親が真剣に考えて悩んで出した結果なら、保育園だろうが幼稚園だろうが自宅だろうが、何でもOKだと思っています。
一番根絶すべきなのは、全然関係ない第三者
(それが例え祖父母であっても)、
『早いうちから入れるなんてかわいそう』
とか
『保育園より幼稚園の方がいい』
とか
逆に『早く預けないからいつまで経ってもベッタリなんだぞ』
とか(↑実際上の子の時に言われた)
そういう親の気持ちを一切考えないで発せられる発言!
まじで、お前はこの子の親ではない!と声を大にして言いたい。
私は、2ヶ月で保育園に預けたいと思った親が気持ちよく預けられて、
いやいや、私は1歳になったら預けたいと思った親も気持ちよく預けられて、
いやいやいやいや、私はなるべく一緒にいたいから3歳までは私が育てる!と思った親が気持ちよく一緒にいられる世界であってほしい。
とにかく外野はだまってろ。